小娘の覚え書き

プレイ日記やお気に入りmod紹介

Willybach's Apothik Guild : Mod紹介

こんにちは、みなさんは楽しいスカイリムライフを送っておられるでしょうか?

久々に記事が書きたくなる素敵Modに出会ったので、紹介させて頂きます!

稚拙な文章ですが、お付き合いくださいませ。

 

 

今回ご紹介するModはこちら!

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たぶん、ウィリーバッハのアポシックギルドと読むんだと思います。

薬草師、薬師のギルドがリバーウッドの入り口付近(郊外)に追加されます。

もうそれだけでワクワクするんですけど。

 

何を隠そう、私はリバーウッドが大好きでして。

あれこれ家を追加するModや控えめなオーバーホールなどを入れて、プチ整形ならぬプチ拡張するのが趣味でして。ええ。

ほぼ引きこもって、椅子とかに座ってぼーっとしてます。自宅警備してるんです。

 

それはさておき、リバーウッドの郊外(ヘルゲン側の入り口の丘の上)ってちょっとスペースがあるじゃないですか。あるんです。

スリーピングジャイアントに確か錬金台があった気がするのですが、素材が集め面倒くさいなって思ってました。(それ家から出ないからじゃ…)

 

そこでこのModなんですが、ごちゃっとしたなんやかんやのバックパックを背負ったNPCがリバーウッドを歩いてたりして、NPC目当てではなかったのですが賑やかになり、たまにホワイトラン辺りまでNPCが歩いててすごくリアルというか。ああ、薬を売りに来たんだな、とか思ったりしてニヤニヤしています。

 

まあ前置きが長くなりましたが、とりあえず見てもらったほうが魅力がわかると思うのでスクショ貼っていきますね。(適当)

 

変なとこに座ってますけど、追加されるNPCの一人です。なんかのスキンテクスチャModで美化されてるのかもしれませんが、美人さんですね。

10人ほどNPCが追加されてるそうですが、街を歩いてるのは二、三人なのでそんなにうじゃうじゃしないのでご安心を。

なんか、ちょっとフォロワー管理Modなどの関係か、英語で喋ったり日本語で喋ったりしますが、そこは気にしない。

字幕で読めればそれでいいのだ。たぶん。

 

さて肝心の外観は…

ホ●ット…!!!!!!

窓くっそ可愛くないですか?ランタンもブラブラしてて可愛くないですか?

お花もいっぱい。最高。

 

そしてほら…!

小さな可愛い橋を渡ると…温室が…!!!!!!!!

あああああああああ

きゃあああああああ

うさぎがいます…!!!!!!!!お花もたくさんです!!!!!

草Modとか地面のリテクスチャにもよるとは思うんですけど、うちではこんな感じ。

温室って良いよね…!

 

さて内装はというと…

キッチンかな?食材がいっぱい置かれてます。(飾りなのでたぶん取れない)

テーブルクロスとかパンが可愛い。鍋もまるっこくて可愛い。

メンバーのお部屋とか、栽培部屋とか、薬の研究部屋?みたいなお部屋とか…

森森しとる…可愛い。

床はリフテンの市場のタイルのリテクスチャで変わってますね。

いや…もう何も言うまい。見てくれ。

 

ええっと何の話でしたっけ…。

もう可愛いしか言葉が出てこないくらい、全ての部屋が可愛い。

女子は時々、可愛いしか言わないことがあります。堪忍してください。

 

ってか最後のSSにうちのキャベツくんフォロワーが写ってるんだけど。

まいっか。

 

あ、そうそう、大事なこと忘れてた。

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うちこれも入れてるんですけど、これの停留所がアポシックギルドの入り口とかぶるので…

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これパッチあるので、ベンチの位置が移動します。

もし併用考えておられるようでしたら、こちらも入れるとハピハピです。

 

そんなとこかなー

あと、外にはもう一つ東屋がありまして。そこには椅子とか置かれているのでそこでのんびりしたりも出来ます!

もう、盛りだくさんでちょっと疲れてきた(おい)

 

とにかくリバーウッドに潤いが欲しい方、必見のModです。

ちょっとでも良いな~と思った方はよければぜひ導入してみてください!

ゆめぴりかの雑レポートを最後まで見てくれてありがとう!

 

ではでは。

第一章:アンジーさんとの生活

第一話:ファルクリース

弓の稽古は順調だった。

練習用の矢をもらって、毎日一生懸命練習し、アンジーさんは辛抱強く付き合ってくれた。

いつものように、朝ごはんの支度をしていると(これは一緒に住む上でアンジーさんから与えられた仕事)大きなあくびをしながらアンジーさんが起きてきた。

「おはよう、いつもありがとね!」

「おはようございます!もうすぐ朝ごはん出来ますよ!」

なんのことはない会話をし、アンジーさんは外の空気を吸いに出ていった。

 

ここはとても寒いが、標高が高いので空気が澄んでいて、胸いっぱい吸い込むとひんやりとして気持ちがスッキリする。

でも、周りに誰もいないので私が来るまでアンジーさんは寂しくなかったんだろうかとよく思う。強い人だな、と思った。

 

朝ごはんの支度が終わった頃、ふらりと戻ってきて「美味しそうね」とアンジーさんは言った。今日は、ゆらゆらと湯気を立てているえんどう豆のスープと雑穀のパン、リンゴのサラダだ。

静かに、時々談笑しながら二人で朝食をさっと済ませた時アンジーさんが言った。

「ねえ、食料もだいぶ減ってきたし今日は練習はなしでファルクリースまで降りていかない?」

ファルクリースは森に囲まれた豊かで、比較的大きい街だと聞いている。

私はまだ一度も行ったことがなかった。そこに行けると聞いて心がおどる。

なにより、色々な人とお話できるかもしれない、珍しい品物を見れるかもしれないと、年相応の好奇心がくすぐられた。

「わあ、ついていっても良いんですか!?」

「もちろんよ!今まで訓練続きで、たまには息抜きも必要よ!」

決まりだ。ワクワクする。

あれこれ家事を終えて、私達は昼頃に山を降りて行った。

 

初めて見るファルクリースはとても美しかった。

緑が生い茂り、人はたくさんいる。あちこちから誰かの会話が聞こえてくる。

鉱山しかしらない私にとって、夢のように賑やかで明るい場所に思えた。

宿で食料をあれこれ買い、いっぱいになった袋を持っているとなんだか幸せな気分だった。

アンジーさんが寄りたい店があるのと言った。

少し歩くと、「グレイブ調合薬店」と書かれた古びた看板の店が見えてきた。

中に入ると店の主人らしき、若い女性がいらっしゃいと声をかけてきた。

若くはないが、快活そうな褐色の肌が眩しかった。

アンジーさんが不意に「見て!」と棚を指さした。

なんだか、綺麗な装飾の小瓶がたくさん並んでいる。

「あの瓶には何が入っているんですか…?」と聞くとアンジーさんは微笑んで「香水よ、身体に付けてるととてもいい香りなの」

とっても高そうだ、と思った。香水なんて、うちの母も持っていなかった。

貴族か、何か偉い人がきっと使うものだろう。

私はうっとりとキラキラ光る瓶を眺めていた。

「ちょっと試してみる?」

「良いんですか?」

「ザリア、ここの香水、ちょっと香りを確かめてもいいかしら?」

「ええ、どうぞどうぞご自由に!」

 

私達二人はキャッキャしながら、この香りはあの花に似ている、とか、ハーブのようだ、とか言いながら楽しく香りを楽しんだ。

そして、ある香水を試した時、ピンときた。

ラベルには、【ジュニパーとスノーベリーの香り】と書いてある。

「やっぱり、これが一番好きな香りですね!本当にいい香り…」

アンジーさんはニコっと笑う。

「ザリア、この香水いくらかしら?」

驚いている私を尻目に、二人は値段交渉を始めた。

「そうね…、それは500ゴールドでどうかしら」

「いいわ。買った!」

 

私は怖気づき「そんな高いもの…申し訳ないです…!」と慌てて小声で言ったが、もう遅かった。

はいこれ、あなたのよ。と渡された小さな小瓶を見て、心臓がドキドキした。

涙が出そうになったがぐっとこらえ、小さな声でありがとうございます…と言うのが精一杯だった。

こんな高価なものをもらったのは、はじめてだ。

 

アンジーさんが色々な人と会話しているのを見ながら、私はぼんやりとしていた。

嬉しさと楽しさで胸がいっぱいだ。

 

アンジーさんの家に帰ったときには、なんだかドッと疲れた。

知らずのうちにかなり緊張していたせいもあるし、何よりもこの美しい香水をもらった時からドキドキが止まらなかった。

何度もお礼を言っては、アンジーさんに「良いのよ。年頃の子はそういうものを持っておくべきなの」と窘められ、数時間後ようやく落ち着いた。

蓋を開けて、何度も香りを嗅いでみる。

最初はスノーベリーの甘酸っぱい香りが、そして時間がたつとジュニパーのスパイシーな香りに変わっていった。

今日はなんて素晴らしい日なんだろう。と思った。

 

弓の腕を磨いて狩人になって、たくさん獲物を捕れるようになる事ばかり考えていたけど…「こういう世界もあるんだ」という新しい発見をした一日だった。

「Nebarra - Fully Custom Voiced Altmer Follower」の見た目を「Fridam's Nebarra Replacer」で変えつつ、口パクさせる方法

 

 

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最近Xで教えて頂いたSkyrim SEのフォロワーmodネバラくん。

1,800行以上のフルボイスの会話を持つ、男性アルトマーのフォロワーで、

様々なシチュエーションでお喋りしてくれるちょっぴり(?)毒舌なネバラくん。

プロの声優さんが声を当ててらっしゃるそうです。すごい…!

実はまだ彼とは出会ったばかりで、にわかの中の超にわかの私が彼を語るのはな…と思ったのですが1点、気になる点があって自分の覚書として書かせて頂くことにしました。

読みづらかったらごめんなさい、と先に謝っておきますね。

 

さて彼はフルフェイスの兜を被っております。

洋服はデフォルトで三種類くらいあり、会話で変えられるのですが、ヘルメットは外さない前提で作られているようです。

私はお顔を見たかったので、Nether's Follower Frameworkで装備を一旦外しました。

でもネバラくんは、専用クエストなどがあるようなのでそのクエストが見たい方はフォロワー管理modなどで管理しないほうが良いかも。クエストが進行不可になるらしい。ここ注意ね。自己責任でお願いします。

 

とりあえず外してみたお顔はこんな感じ。

 

か…かわいい…!!なにその純粋そうな瞳…。

思っていたよりも可愛い顔をしています。毒舌なのに。ギャップがたまんねぇなこれは。Vanillaの世界観に馴染むお顔ですね。素敵!

 

んでも、説明欄にあったお顔のリプレイサーを見て、ちょっと美化してみたいなーなんて思いまして。

容姿変更modは2種類ありました。

 

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Fridam's Nebarra Replacerは強面というか、目つきがだいぶ鋭いです。

BiR's Nebarra Replacerの方は正統派っぽいイケメンになります。

 

私はワイルドな方が好きなので「Fridam's Nebarra Replacer」の方を選びました。

ここで問題が。

「BiR's Nebarra Replacer」は口パク用のファイルが用意されてるけど、「Fridam's Nebarra Replacer」の方にはない…!!!

導入してみたらお顔は変わってもセリフを喋ると口が動きませんでした。

どうしたものか…と考えたところ、単純に「BiR's Nebarra Replacer」の口パクファイルを使っちゃえばいいのでは…?という結論にいたりました。

 

こっからが本題です。長くてすみません…。

方法としてはもう至極簡単です。お付き合いください。

 

まずは、この3つをMO2でインストールします。(MO2使ってる前提ですので他の管理ツールはちょっとわかりません💦)

こんな感じのロード順で。

 

「Fridam's Nebarra - Texture update」はしっかりアップデートされたテクスチャ(Fridam's Nebarra - Texture update)を上書きで導入してください。でないとお顔と身体の色が違ってしまいます。

後多分このままだと顔が黒くなると思います。(確認はしてないけど、データベースの説明欄に他のメッシュ変更modとは互換性がないので黒くなると書かれてました)

 

こっからなんですが、まずは「BiR's Nebarra Replacer」を右クリックでプロパティ的なメニューが出てくると思います。

こんな感じで。

インフォメーションを選択します。

ファイル構造のタブを開くとこんな画面になります。

 

meshesとtexturesのツリーをクリックで開きます。

で、画像の部分を選択。espも選択します。

soundは残してください。

 

 

これを右クリックで、更にプロパティを出して「隠す」を選びます。

するとファイルの名前の後に「mohidden」となります。

これで、口パク以外の部分が無効になりました。

 

こんだけです。

超簡単ですよね。

お喋りしている様子を動画にしてみました。ネタバレ注意です!

youtu.be

 

「Fridam's Nebarra Replacer」のお顔のまま、セリフに合わせて口パクしてくれるようになりました。

以上です!

ここまで読んでくださってありがとうございます!

参考になれば嬉しいです。

それでは!

 

序章:はじまりの物語

第二話:弓の訓練

 

父さんが言う弓のスペシャリスト…

それは、ヘルゲンに住む古い友人の娘さん「アンジー」の事だった。

今は、ご両親は亡くなられて一人で山奥に住んでいるらしい。

お母様が弓に秀でており、アンジー…さんもそれを受け継いでいると。

 

私は、あれよあれよと父に背中を押されて家を出ることになった。

母が別れ際に、美しい鳥の装飾をしたブレスレットをくれた。

「くれぐれも身体には気をつけてね…キナレスが祝福してくださいますように」

母はそう言いながら少し泣いていた。

そんな母をなだめながら、父はむしろ早くいけ、とニコニコしていた。

たぶん、私を心配させないためだと思う。

そんな二人に見送られ、私は朝早く荷物を持って出立した。

 

アンジーの家は雪深い山道の途中を少し下った場所にあると聞いた。

かじかむ指を擦り合わせながら、こんな寒い場所に一人きりで住むなんて信じられないと思った。

一時間と少しほど歩き、時々地図を見つつ目的地を目指す。

ふと、道を逸れた場所に罠が2つ仕掛けられているのに気づいた。

アンジーはとても用心深いのか、人が嫌いなのか。

あまり気乗りしないままその脇道を降りていき、木で出来た階段を上がると目的地を発見した。

大きめの小屋が一つ。皮なめしなどの道具もあった。

そこで後ろを向いて、アンジーと思わしき女性が皮をなめしていた。

「あの…すみません!」

緊張しつつ声をかける。

すると

「誰?なぜここが分かったの?あなたは何者なの?答えなさい!!」

と彼女が叫ぶように言い、

「何か馬鹿なことをしたら遠慮なくその頭に矢をぶちこむわよ」

と物騒な言葉を付け加えた。

慌てて、「て、敵じゃないです!!!」

と後ずさった。もしかしてすごく怖い人…?!

アンジーは怯えた私の顔を見て、数秒後ハッとした顔をして、

「もしかして、あなたがケルドヴァーグの娘さん…?…ごめんなさい、ここじゃ女は用心しすぎるくらいじゃないといけないの…私はアンジー、よく来たわね。あなたのお父さんから手紙が来てたのをすっかり忘れていたわ」

私の正体がわかった途端、アンジーはホッとしたように緊張を解いた。

あれ、思っていたよりもいい人…?

よくわからない。

促されるまま、小屋にお邪魔し、椅子に腰掛けた。暖炉の炎が暖かくて助かった。

アンジーはというと、いそいそとお茶を入れている。

かけっぱなしのお湯の入ったポットに粉々になった何かを入れて小さなタンカードに注いて渡してくれた。

一口飲むと、身体がポカポカしてきた。

「さて、と。本当によく来たわね。あなた歳は?」

「じゅ、14歳…です。アンジーさん」

「まあ…!なんて若いんでしょう!まあ、私もそれよりも幼い時から母に弓を教わってたから、人のことは言えないんだけれど…」

私は遠慮がちに笑った。

「お名前を聞いてなかったわね」

「カリンです」

「素敵な名前ね」

少しの気まずい沈黙があり、アンジーが軽く微笑んだ。

「まあ、とにかくよろしくね!カリン。私のことはうーん、そうね先生とでも呼んで頂戴!弓をみっちり仕込んであげる!立派な狩人になりたいんでしょう?私にお任せあれ!よ。」

明るく言うと、アンジーは早速弓と矢を私に手渡す。

「まだ日も高いし、早速練習しましょうか!」

「あ…はいっ」

何もかもが目まぐるしく唐突にはじまる。

緊張が解れないまま、その日は初歩的な練習をし、食事をして、薪割りを手伝い、夕食を軽く済ませ、用意してもらった小さな寝床に見を横たえ眠りについた。

 

(ここから…私の道がはじまるんだ…)

 

そう思いながらいつかしか私は眠っていた…。

 

続く

序章:はじまりの物語

第一話:労働階級の娘

「いつもありがとうねぇ、カリン」

そう言って微笑む母の顔は、毎日の鉱山労働で土埃にまみれている。

指の爪も土が詰まり、手のあちこちに傷がありその仕事の過酷さを表していた。

父も同様に鉱山で働いている。父はもっと過酷な環境で仕事をしていて、毎日ツルハシを振るうため、最近はいつも腰が痛いと言っている。

でも、二人は私といる時はそんな素振りもみせず笑顔を絶やさなかった。

私も、両親が仕事で家にいない時は家事を全て一人でやっている。

洗濯、掃除、薪割り、狩り、そして今三人で囲む食卓も私が作った料理が並んでる。

今日のメニューは、近くの村のリバーウッドで手伝いをして、お礼にともらったジャルデュルさん特製のパンと、畑で取れたキャベツと狩りで取れたウサギ肉のスープだ。

私の料理の腕はというと、まだお世辞にも上手とは言えないけど、毎日やっているうちにだんだん慣れてきた。

前にこっそり父に連れて行ってもらった宿屋の味には負けるけど…。

ただ疲れて帰ってくる両親の笑顔が見たくて。

 

私は一人っ子だから、自分のことは自分でする。

だけど、今はまだウサギを捕まえるので精一杯。

たくさん働いている両親には、少し足りないだろうと思う。

早く自立して、一人でもっと大物を仕留められる狩人になりたい。

例えば雄のヘラジカとか。

でっかい鹿肉の塊を、豪盛に丸焼きにして、両親にお腹いっぱい食べさせてあげるのが私の夢だ。

 

質素な食事が終わり、私は食器を片付けながらそんな空想をしていた。

そして、忙しい一日が終わろうとしていた。

 

ふいに、後ろから父に肩をつつかれた。

なんだろうと思って振り向くと、ちょっと手を止めて椅子に座るよう促される。

私は、最後の食器を拭いて棚に戻してから席についた。

「カリン、お前は毎日とてもよく家のことをやってくれている。…でもな、父さんは母さんと話し合って、お前のやりたいことをさせようって事になったんだ」

「やりたい…こと?」

 

父はうなずいて、何かしたいことはないか聞いてきた。

家事以外で。

「でも…私、今の生活で満足してる」

「そうは言っても、何かあるだろう。なりたい職業だとか、恋人を作るとか…」

「こっ、恋人はまだ早いよ父さん…」

父の口から恋人などという言葉が出てきたのでびっくりして私は赤面した。

「とにもかくにも、お前をこの家に一生縛り付けておく気はないんだ。お前にはもっとたくさんの楽しい経験をして欲しいと思っている。」

でも…

「でもさ、私がいないと家事とか薪割りは誰がするの?」

「そんなの、どうとでもなる。お前の将来のほうが大切だ」

…私の、将来…?

 

私は将来どうなりたいか。

父の言葉は思ったよりも重く心の奥底に沈んでいく。

でも、二人を置いて何をしようというのだろう。

一生このままの生活で、変わらなくて。幸せだ。

それなのに、私の心は揺れていた。

「あの、言っても良い…?」

いいぞ、と父は腕組をしてさあこいと言わんばかりだ。

私は一つため息をついて、

「あ、あのね…私…、ずっと弓が上手くなりたかったの…」

勇気を出して言った。言ってしまった。

 

「ふむ、弓か…狩人になりたいのか?」

「そう」

「そうだな…問題ないと思う。狩人か…。」

父は顎に指を当てて思案している。

その間、私はなんだかソワソワしていた。

大したこともない夢だが、言うのには勇気が要った。

弓が上手くなりたい、狩人になりたいなんて言ったら、放浪者みたいだと笑われそうで怖かったのだ。でも父は笑わなかった。

それがとても嬉しくて、恥ずかしくて、私はずっともじもじしていた。

突然、父がパンッと手を叩いて私はビクッとした。

「そうだ!あの人ならば…うん、いいぞ!」

なんのことだかさっぱりだ。

父が満面の笑みでこう言った。

 

「お前には弓のスペシャリストを付けてやろう!」

 

続く